帝政ロシア/ソ連/ロシア

2016/12/30 [作曲家]

【帝政ロシア/ソ連/ロシアの作曲家】

音楽界のブラックホールであるロシア。

この国は本当に全貌が解明ができていない。...
チャイコフスキーの様な世界的にポピュラリティを獲得した人もいれば、ショスタコーヴィチやスクリャーヴィンのように未だ、正当なる評価がなされていない作曲家も存在します。

ほぼ手付かず。
といって良い程です(幾つかの専門書は出ていますが、音大ではほぼ教えていません)。

政治に翻弄され、制約を受けながら作曲を続けた彼らには頭が上がりません。
何せ、過去の先輩のスコアを見るために「政府」にお伺いを立てなければならないような時代もあったのです。

「なぜストラヴィンスキーのスコアを見たいのか?何を企んでるのか」と。

そんな中で亡命し、祖国を思いながら作曲を続ける精神力。
自国に残り命の危険を感じながら作風をコントロールして作曲するなどという状況は今の日本では考えられません。
戦時下の日本よりも音楽性が比較にならないほど高く、向上欲求のある状況での制約です。

その反面、シチェドリン(ここには載っていませんが)等のように国に表彰された人も居たり。彼の音楽もなかなか素晴らしいです。

単純な作風比較ができない。
その時代の政権や状況も知らなくては本質が掴めないのです。

「音楽だけ純粋に聴けばよい」という考えはどうやら正しく響きますが、甘い。
その音楽を知るにはその作曲家自身を著作を、時代を、その曲が書かれた状況をも把握しながら聴くと興味が倍増するでしょう。
今の安直な音楽とは異なるのです。
全く別物と言ってもいい。

どうも入りづらいけれど、一度入ったら出られない...それほどにロシアの近・現代音楽は異様なのです。

その反面、日本の作曲界を引き立ててくれた多くはロシア人だったりします。
伊福部、早坂を認めたのはパリに亡命したチェレプニンです。




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