ヴァージニア・ウルフなんかこわくない

2020/04/28 [映画・映画音楽]




Who's Afraid of Virginia Woolf?(1966)

監督:マイク・ニコルズ...
制作・脚本:アーネスト・レーマン
出演:エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ジョージ・シーガル、サンディ・デニス
音楽:アレックス・ノース
撮影:ハスケル・ウェクスラー

評価★★★★★(4.4)

二組の世代の異なる夫婦を媒介して、結婚生活の真実と虚構を緻密に紡いで行った作品。
観ている方はついこの「映画」自体が虚構であることすらも忘れてしまうような迫力がある。

大学の学長の娘と、その婿養子に入った男の一見何不自由のない生活の中にも「相手を信じることの難しさ」や、「真実を知り過ぎることの愚かさ」が存在していることをこれでもかと徹底的に追い込んでいく。

戯曲の映画化なので気の利いたセリフは非常に多いし、役者もそれぞれの役割を完璧にこなしている奇跡的な作品である。

そして、夫婦というものの奥深さをもう一度再認識させられる。
それぞれに不満も山程あるが、一緒に愚痴を言い合い、罵り合い、嫉妬できる様な相手が居ることこそが実は「幸せ」の証拠であったりもするのである。
本当に愛が失われた場合はケンカすらしなくなるのだから。

今の幼稚な映画全盛の時代とは全く縁がない作品だが、こういった「本物の名作」が身に沁みる様になってこなければ人生は実に表層的でハッピー(空っぽ)なことであろう。

本物を知りたい人にオススメです!!


 

音楽豆知識