映画:シン・ゴジラ(2016)

2020/04/28 [映画・映画音楽]

監督:庵野秀明(総監督)、樋口真嗣(監督・特技監督)
脚本:庵野 秀明
製作:市川南/製作総指揮:山内章弘...
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ
音楽:鷺 巣詩郎、伊福部 昭
撮影:山田康介

 

SF大作のリメイク、シリーズの継承としてとてもよくできた作品です。
ハリウッドの様にゴジラが恐竜として活発に動き回ってしまうのはつまらないのかもしれません。
彼はあくまでも近・現代社会が産み出した得体の知れない「物質」の象徴。
そこには感情も目的も無い訳です。

「得体の知れないもの」を前にして戸惑い、反省する人間が居る一方で、知的欲望からゴジラの研究に向かう人間。
また、それを利用して政治的、経済的成功を手に入れようとする人間。
色々な人間模様が浮き彫りになってくるところが彼の存在意義なのです。

それにしても音響的にも当時の再現に拘った演出は素晴らしいものです。

鷺巣さんの音楽というのは「業界とカネと俗物」の化身であり、芸術の歴史なぞ関係ないという潔さ、割り切り方において頭一つ抜きん出ています。
使えるものは全て使いきり、エンターテイメントに徹するというその姿勢は「商業音楽」のあり方の最も分かりやすい例として参考にするべきでしょう。

彼自身が音楽業界における「ゴジラ」みたいなものですから。

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