映画【ホテル・ワルツ】(2007/イタリア)Valzer

2020/05/20 [映画・映画音楽]

 

監督・脚本: サルヴァトーレ・マイラ
撮影: マウリツィオ・カルヴェージ
音楽: ニコラ・カンポグランデ ...
出演: ヴァレリア・ソラリーノ、マウリツィオ・ミケリ、マリナ・ロッコ 、グラツィアーノ・ピアッツァ

日本では小さな映画館でしか上映されなかった様であるが、見事な作品。

イタリアの高級ホテルのメイドを主人公にする時点でかなり変わっているが、何と全編をワンカットで収めてしまっているという野心作。
これまでもこういった試みは為されているが、その中でも洗練していると思う。

政治犯で服役中の父親を持つメイド仲間に代わり、獄中へ手紙を書き続けた、その同僚にあたる主人公の深い想いとは何であったのか。

また、そこに泊まりに来る財界(主にサッカー関係者)やセレブ達の人を人と思わない傍若無人さなども風刺しながら、舞台劇の様にテンポ良く話は進んでいく。
その中には回想シーンまで織り込んであるため、現実と過去が輻輳した独特の色気を放っている。
批評の中には「中身が薄い」等と云ったものも
あるが、私はそうは思わない。

これだけスリリングな作品なのに「叙情的」に撮れる才能はそうそう居るものではない。日本の何の冒険もしない、安全な映画監督達にも観て貰いたいものである。

音楽もシンプルだが素晴らしい。
 

音楽豆知識