映画【バトル・ロワイアル】(2000)

2020/05/20 [映画・映画音楽]

 

監督:深作欣二
脚本:深作健太
原作:高見広春...
製作総指揮:高野育郎
出演: 藤原竜也、前田亜季、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信、ビートたけし
音楽:天野正道

今更になって観たが非常に良くできた作品です。
暴力だけでここまで描けるのは暴力の先に「死」があるからなのでしょう。
最後の「死」とは。

更にそれが血みどろであり、まだまだ若い命(常識的には生命力溢れる)が、生死を巡って争うという状況はとても官能的なのです。

それが全て中年の男の人の支配によってコントロールされているという状況が二重構造を生み出していて、この作品に深みを与えています。

その男の人はどちらかというと生きるのがイヤになっており、子供達を道連れにして心中しようという壮大な心中絵巻でもあるのです。

これを単なる歪んだエンターテイメントとしてしか捉えられない日本の一部の批評家のレベルの低さには恥ずかしさすら覚えます。
恐らく、人生と真っ向から対峙したことがない生温い人間ばかりなのでしょう。

深作さんは「魔界天生」などのクズ映画よりも正当な暴力映画で力を発揮する監督でした。
北野さんの「その男、凶暴につき」も元々は深作欣二が撮る予定だったのです。

この二人の相性は抜群ですね。

天野さんの壮大な音楽に、クラシックも良い具合に混ざっています。
惜しむらくは最後が友達ウンタラカンタラで終わる点。
友達などどうでもよいのかと。
自己形成ができていない人間同士の緩い関係など究極的には無意味です。
愛するものと利害関係者、それが極限と、考えさせられます。

 

音楽豆知識