映画【女が眠る時】(2016)

2020/05/20 [映画・映画音楽]

監督:ウェイン・ワン
脚本:マイケル・K・レイ、シンホ・リー他
原作:ハビエル・マリアス「女が眠る時」...
出演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、リリー・フランキー
音楽:ヤマモト ユウキ

分かりにくいものが敬遠される現代で、よくぞ作ってくれたという不条理なストーリー。
サスペンスだけれど「答え」なんかないと言えばない。
黒澤にも「夢」という本当に寝ぼけながら撮ったのでは?という映画があるし、「去年マリエンバートで」や一連のタルコフスキー作品も何かカタルシスのようなものを求めている訳ではない。

分析すれば大概のものは答えが出せるという「人間の傲りと勘違い」に真っ向から対峙する作品が現代にも出てきたことは誉められるべきであろう。

西島とたけし、リリー・フランキー等の名優に忽那汐里と小山田サユリという個性のある女優が絡みあって実に緊張感の溢れる映画になっている。

音楽は日本人には珍しく、若手で海外を拠点に活躍している映画音楽作曲家のヤマモトユウキを起用している。

こういうものを日本人が撮るようになれば少しはまともになったなと言えるのだが...おバカでも分かるものしか作ることのできない日本映画界には何を言っても無駄な気もする。

先進国でここまで受け手のレベルが低い国はなかなかない。エコノミック・アニマルからエコノミーを取ったらアニマルしか残らない。
作り手も受け手も「アニマル」な日本の将来は危機的であろう。

 

音楽豆知識