「内海の輪」 Shadow of Deception(1971)

2018/03/12 [映画・映画音楽]

「内海の輪」

Shadow of Deception(1971)



監督:斎藤 耕一

脚本:山田 信夫、宮内 婦貴子

製作:三嶋 与四治

出演者:岩下 志麻、中尾 彬、三國 連太郎

音楽:服部 克久



松本清張の描くドラマはどんなにドロドロな内容であっても「ポップ」なところがある。



「倫理観や哲学性」を押し付けて来ないが為に却ってリアリティを持つというような。

その為に読む側としては「人の業」を善い悪いではなく、へぇこんなこともあるのか~と客観視できるところに最大の魅力があるのであろう。



そこには善人も悪人もなくただただ、「愚かしくも愛しい人間」が描かれている。

旧き良きフランス映画を彷彿とさせるタッチで描かれており、日本的な泥臭さを感じさせない佳作。



・・・

服部克久先生の映画劇伴は結構レアである。

ジメッとならないところがさすがフランス仕込み。

m9thコードを連続浮遊させながら、管楽器を邦楽の様に入れ、伝統的(メロディ貼り付け)と音響(効果音的)の間を行くような仕上がりになっている。

明るくアタックが強い音が好まれたのはこの時代の流行りか。

フランシス・レイを彷彿とさせる。





 

音楽豆知識