脱走列車

2018/12/03 []





監督:マーク・ロブソン

脚本:ウェンデル・メイズ、ジョセフ・ランドン

音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:フランク・シナトラ、トレヴァー・ハワード、ラファエラ・カラ、ジョン・レイトン、ブラッド・デクスター、セルジオ・ファントニ





所謂、「脱出もの」の王道作品。

取り立てて珍しいこともないのであるが、占領するものと占領されるものの立場の変化の脆さ、戦争すらも楽しむ事ができる人間の残酷さや逞しさを描いている。

シナトラの役者としての存在感はなかなかのものである。

本物の役者というのは演技の上手さでは計れない。そこに一際熱い「温度」を感じさせる様な役者が本物なのである。





彼は一級品の役者ではないが、存在感は全くひけを取らないところはさすがである。

この映画に紅一点で出てくる美貌と巨乳を兼ね備えた将校の愛人ラファエラ・カラを眺めるだけでもこの作品を観る価値があるかもしれない。





ゴールドスミスはまだまだ稚拙だが、この頃から既にジョン・ウィリアムズに見られるような通俗性が欠けているところがすごい。

実験的であり、ユーモアに溢れており、古めかしさが弱い。

これは彼の旋律に国籍の特定を感じさせない何かがあるからでは無いかと思う。





彼自身がそれを一番良く知っていたからこそ、平気でB級映画でも引き受け続けたのであろう。





真に偉大な映画音楽家であり、彼と肩を並べる作曲家は今後そう容易には出てこないであろう。









文責:彦坂

 

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