雨の樹 素描(コード化)Org.Comp.By 武満 徹

2018/10/10



1982年モーリス・フルーレの50歳の誕生日に捧げたピアノ曲。
1~6小節目までを単純化するとこれだけコンパクトになるのです。

無調に近いですが無味乾燥なものではありません。
非常にJazzyです。歌っています。

ちなみに各々のコードネームは「型」しか表しておらず、真のトニックは別の音の可能性もあります。
それは探し当ててみて下さい。

音響構造(配置)の妙技と独特の武満節は盗むのにコツが要ります。
これを解体して対位法的に扱うと、彼の技法の一部が掴めてきますよ。

後、何音足せるのか?
足す順番は? 

反対に考えると、古典和声(別のコードタイプにも)に変えることもできるということです。
 
彼の耳の良さと過剰な前衛性が排された1980年代の抑制美を象徴しているような曲です。

結構頭が痛くなるのが次の年の「十一月の霧と菊の彼方から(From far beyond Chrysantemums and November fog」。

これが一見、簡単そうに見えてなかなか掴めない。「汎調性」の不思議なところです。

タイトルがカッコ良すぎる...最近のアニメにも使えそうな詩。
文責:彦坂

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