平成20年代の大河ドラマ主題曲

2018/11/25

【平成20年代の大河ドラマ主題曲】
・篤姫 (平成20年)吉俣 良
・天地人 (21年)大島 ミチル(女性初)
・龍馬伝 (22年)佐藤 直紀
・江~姫たちの戦国~(23年)吉俣 良
・平清盛 (24年) 吉松 隆 
・八重の桜(25年)坂本 龍一(テーマ)
・軍師官兵衛 (26年) 菅野 祐悟
・花燃ゆ (27年)川井 憲次
・ 真田丸(28年)服部 隆之
・おんな城主 直虎(29年)菅野 よう子

(ホントに雑感)※敬称略

日本を代表する面々だが純音楽畑の作曲家が吉松隆のみ(旋法的でマニアックな感じが個性的)。


・形式的にバランスが良くて一番大河らしい王道を書いているのは大島ミチル先生。
オーケストレーションのフォーカス(場面展開)が明確で、ポップなところは抜きん出ていると思う。緩徐部の色気は本当に素晴らしい。

・吉俣良は「技法の多彩さ」という観点からすると見劣りするが「篤姫」の別格に美しいテーマでこれぞ商業音楽!というものを聴かせた功績は大きい、メロディアスならここまでシンプルでもいいのかということを示してくれた。

・同系統の川井憲次もアニメを多くやっていた経験から勘所をおさている。キャラクターに合わせてやったところが良い。

・佐藤直紀はハンス・ジマー張りのサウンドを自家薬籠中のものにしていてこれはこれですごい。ここまでハリウッドサウンドが露骨なのは今までに無かったのでは...。

・意外なところでお呼びがかかった巨匠・坂本龍一はテーマだけをやるという破格の扱いだが、小細工無しのゴーイングマイウェイはさすが。大河の王道を意識しながらも今までにない凝ったチェンジを見せてくれたし意外にもベタなディミニッシュやお約束のゼケンツをやってくれたのが嬉しかった。(三枝さんはこれが上手い)

・若手No.1の菅野祐悟はモチーフを練り上げて行きオーケストレーションのテクニックで魅せるという、これもあまり今までに無いタイプ。パーカッションや弦の動きの細かさはさすが。歌ものを作るのが苦手そうだが。

・服部隆之はこの中で一番攻めているなぁと思う。
まさかの弦の地味なソロで「忍び」の頭領でもある真田を表現したのは評価できる。キャッチーで無いものを堂々と書けたのは「新撰組!」があったからこそだろう。

女性二人目の菅野よう子は疾走するピアノ・コンチェルト(ロシアぽい?)音が多過ぎて、良い意味で雑多。
プログレしてるところは面白い。


でも、そろそろ劇伴の手本も飽きてきたのでNHK大河すらも容赦なく実験・踏み台に使ってしまう武満徹みたいなアブナイ人が出てこないかなぁ、とも思います。
あとはそろそろ山下康介や、初のゲーム音楽出身で光田康典。




文責:彦坂

 

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