オリヴァー・ネルソンのアレンジ

2019/02/27



「3-2-1-0」O.Nelson

鬼才オリヴァー・ネルソン。
もう60年近く前のアレンジだが、未だに学ぶべきところがある。
この曲は基本的にE♭ブルースを軸に出来ているのだが、その冒頭のイントロのコードは非常にホリゾンタルである。

コード・ネームで書き表すのは困難だが敢えて言えば「E♭dim/B♭」というドミナントのⅤ度上にトニック・ディミニッシュとそのテンションノートを乗っけたような構造をしている。

なぜ、ホリゾンタルかというと、オリヴァー・ネルソンの音を足す順番がE♭dimから見て非常にアウトサイドな音から順番に足していっているところ。

上部の音の順番:E-B-G♭➡C-A➡G-D
ベースの音:B♭

と遠くから近くに引き寄せて来るような意図を感じられるのである。
尚、E♭にとってE Natural音は敢えてCrushさせている音であり、通常のテンションと見なすのは難しい。
ここの上部構造は最終的にはどちらかというとE♭7よりもE♭△7(最後にG Natural)の響きに近いからである。

リディアン・クロマチック式だとE♭Lydianにaug(#5),dim(♭6),E(Chromatic)を付加して歌っているということになる。

ハーブ・ポメロイのライン・ライティングの発想もこれに近いのだと思う。
「コード」という型にはめず、使う音だけを決めてどう並べていくか、セクションごとにどうしたら歌えるかを考えた結果できてしまった音であろう。




文責:彦坂

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