調性はまだ解明できていない

2019/06/29


山下邦彦さんがいみじくも指摘している通りバークリー・システム(=機能和声)には限界がある。
本来の「単音➡歌(モード)➡コード」の流れを最初に「コード」(鋳型)ありきで話が始まる為に「単音を己で選び出す苦しさ・面白さ」が喪われた。
また7音未満のモードについても全く学ぶことはできない。


しかし、その代わりに「機能」という教育者、学者達の為の「便法」を手に入れたとも言える。
そこから逸脱する時にいきなり「均等分割」や「十二音無調」に飛び「科学や数学」に話をすり替えてしまったり、楽音以外も「音楽」である等と言い出したのも「調性」という無限と向き合うことは苦しいからに他ならない。


何人の天才達がこの宇宙と対峙し、気が触れてしまったことだろうか。
そうなる前に(日本であれば)芸大を始めとしたアカデミズム(キリスト信仰のようなもの)で完璧に洗脳しておくことが最大の防御にもなるのであろう。


本来の音楽というものはアカデミズムでは最後まで掴むことはできない。彼らは物差しをたくさん持っているだけで「物差しなしで飛び込む」ことはしないし、測りえないものは「拒絶」すれば良いだけなので楽な商売である。


本来、暗闇(光かもしれないが)を見に行くことは恐怖しかないのである。


人間が知ってはならない領域というものがあるのかもしれない。




文責:彦坂
 

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