「ブルースの秘密」~ウタは国境を超える

2019/07/09

あの「(F)ブルースペンタトニック・スケール」の「C♭=B natural」は補助音(エンハンサー)として居た方が良いのか?

実はブルースは「歌と和音の強度」が拮抗しているところに「肝」があり、私はこれを「リディアン・クロマティック・コンセプト」を応用して解析してみて更に良く分かりました。
恐らく、一流のブルースマンやブルースが得意なプレーヤーはこれを感覚的に体得していることでしょう。

・「F」がモーダル・トニック(歌)
・「E♭」がリディアン・トニック(背景)

の音楽がブルースなのです。

あの「F7」というジャズ式の表記は実は当たらずとも遠からずで、実は「ヴァーティカルとホリゾンタルの構造」を同時に表して居ます。

喩え、本来のブルース「3コード(三和音)」に直してみてもブルースの「汎調性」という本質は変わらないと感じます。

分析上、3コードになるとコードネームがそのままリディアン・トニックとイコールになるので、グラデーションの動きが「ダイナミック」・・・原理的になりますが。

F - - -
B♭ - - - 
C B♭ F -
※最後のC-B♭は「B♭リディアン」、B♭➡FはFMajではなく古い「F Ionian」とも解釈できる※

ジャズのリード・シートには一般的に「F7」や「B♭7」と「7th」まで書いてある事が多いのですが、これは「歌い方の指定」までしてくれているとも受け取れます。

たまに見かける「F」とだけしかないリード・シートがありますが、 身も蓋もない事を言えば、それは「Fmixo.」を吹こうが、「FMaj.」や「Fmin.」を吹こうがどれでも良いということです。

そこはアナタが決めなさいというのが本来の音楽の姿なのです。

・・・
ただ、Fブルーノートペンタ(ヘクサ)トニックにもトニックの遠近は存在しています。
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近い順に並べるとそれは、

(近)A♭➡E♭➡F➡C➡B➡B♭(遠)

となります。
このスケールの構造の面白さは「F-A♭-B♭」と「C-E♭-F」という同型の「トライコルド」を半音の「B」で繋ぎ合わせているということです。
その特徴的な構造は「F」をモーダルトニックに置かない限り現れないため、そのまま素直に行ったり来たりすることが「王道」と成り得ているという訳です。

試しに他の音をトニックに置き換えて弾いてみても「五十歩百歩」なのはこの構造的なシンメトリーのためではないでしょうか。

いやぁ、難しいですね、音楽を言葉で表すのは。






文責:彦坂

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