服部克久「音楽畑」の弦カル譜面発売

2019/07/11

【服部克久「音楽畑」の弦カル譜面発売】


・弦楽合奏スコア 音楽畑 
併せて
・音楽畑 ピアノソロBest of Best


ただでさえ売れない音楽出版業界で日本人が(ポピュラー・ジャンルでは尚更に)オリジナル「弦楽四重奏スコア」を出版することは「奇跡」に近いことです。
大袈裟でなく本当に。


私が知る中では今までには、ジブリで有名な久石譲さんしか出していません。


服部さんの「弦」というのは私は昔から大好きで「音楽畑」はもちろん、例えばテレサ・テン、谷村新司、山下達郎、竹内まりや等の作品で「ストリングス・アレンジ服部克久」というマニアックな表記を見付けては真っ先に研究していたものです。
それくらいに服部先生の対旋律は個性豊かで、その対旋律が無いと「何となく寂しい」というほど。昔はカウンターラインまでセットで歌えるくらいまで聴き込みました。
理論なんか後付けでした。






時には対旋律をユニゾンにして強調したり、チェロにメロディを受け持たせて高音域で歌わせたりと「弦アレンジの醍醐味」を味わえて勉強にもなるのです。
重奏(ダブル以上のストップ)がたまに使えるとしても「4声体」というのは実に厳しい選択を迫られますが、それを更にソロやデュオに絞り込んだりですとか、4声のうちどこから歌い始めるかなど学ぶところは山程あるのです。


「弦楽四重奏」はフルオケに比べて楽でしょ?なんて思われがちですがとんでもない。
その人の「書法」が剥き出しになるので作曲家としては、ピアノ・ソロ(いざとなれば中級者向けとか書いてしまえば良い)を書くよりも勇気の要ることなのですが、先生は肩肘張らずにサラサラと書いている印象を受けました。


よく鳴って(響いて)、音楽的にも上品質というのは案外難しいことなのです。
学生に限らず「弦のアレンジ」に興味のある方は是非音源と合わせて研究してみると良いでしょう。
直弟子やスタジオミュージシャンでもない限り滅多と手に入らない貴重な資料でもあると思います。


弦カルなんて小難しいイメージがあるのに表紙がアニメのイラストなのも意表を突かれました(笑)上手いなぁ。






文責:彦坂
 

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