政治と宗教については話すなと言うけれど...

2019/08/01




常識的にはそれは正しい(Proper)と思う。
肩入れしているスポーツチームへの想いのようなもので、どうしても熱が入ってしまい、交友関係にヒビがなんてこともある。
また社会的に変に「色」がつくことを恐れる気持ちも分かる。
しかし、状況的にそれを語らねばならないときがある(Appropriate)。

最近の日本人に欠如してきているのは「状況判断力」なのかもしれない。

情報を発信する場所には事欠かないし、資料も曾(かつ)てないほど多量なソースにアクセスできるようになったが、それを取捨選択する思想信条がないのである。

楽に行こうよ、楽しんでさ。
と言うのはとてもカッコいいし、クールかもしれない。

しかし、今はそんなに生温い状況では無くなってきていることに気付かなくてはダメであろう。

たくさんの音源・音色が目の前に有ったとしても使い方を知らなければ、ただのゴミの山であるし、実際に必要な音などそんなにたくさん有る訳もない。それを選び取る力を身に付けることの方が余程大切であろう。

「現実」は面倒臭いし、格好の悪いものであるが、そこから目を背けている限り「ホンモノ」は今後一切に生まれないであろう。

そもそもが「教育」からして、常識(それもかなりおっかなびっくりで害にも益にもならない)の上澄み液の様なことをやっていて、真に心を突き動かす様な教師は稀少になっている。

日本の音楽、エンターテイメントが異常に幼稚化していることに「危機感」のない音楽家、芸術家は本当に情けない。
職人と芸術家の線引きが難しい?
それは矜持がないからであろう。

仕事だからカネだからというのなら、勝手にやれば良いがどこかに作曲家として「欠落感」を感じてほしい。自由な様に見えて、恐ろしく制限された中で作曲をしているのが現在の作曲家の「体たらく」である。

私は坂本龍一さんが「色」が付くことを恐れずに叫び続ける姿に共感する。
その「考え」は必ずしも共鳴一致するものばかりではないかもしれないが、そんなことよりも確りと「モノが言える」勇気に感銘を受ける。

学んでいない人間には意見も存在しないのだから。




文責:彦坂
 

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