Dolphin Dance 前半をモーダルに捉えると

2019/08/09







※最後のAm-D7は少し強引ですがE♭Lydian Augmet➡Lydian Dimnish(and Augmet)と捉えます。

「新主流派」と言われる様なジャズマンの作品は独特の浮遊感があり、洒落ているので挑戦してみたいなぁと思っても、コードネームのあまりの複雑さに腰が引けてしまうということは誰しもあると思います。

確かに通常のコード理論➡アヴェイラブル・ノート・スケールというアプローチも悪くはないのですが、オン・コードが出てきたら大体その曲は「旋法的」(Modal)に作られていると考えた方が楽です。

例えば、スタンダードとして定着しているハービー・ハンコックの「ドルフィン・ダンス」を見てみると、一見してどういう仕組みになっているのか戸惑ってしまいます。

落ち着いてトニックとなりそうな音を探し、そこから中心音は動かさず「旋法の種類」がどう変化しているのかに着目してみましょう。

さすがに、全てを一つのトニックで見るというのはやや強引なのですが、この曲の前半の中心を敢えて「E♭」に固定してみると、旋法が変化していく様子が見えるはずです。

バークリー・メソッドで「サブ・ドミナント・マイナー・ケーデンス」なんて呼ばれるもの、実は同じトニックの中で「エオリア➡メジャー」に移り変わっている(異旋)だけなのがお分かりになるでしょう。

特にアドリブに入れば自分の好きな様に料理して構いませんので、トニックE♭に拘り、前半を乗り切るなんてことも有り得るのです。




文責:彦坂

 

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