クープランの墓~Ⅲ.フォルラーヌ

2019/08/12


古典派以降で「ストイックな旋法性」という観点に立った場合の「世界一」は間違いなくモーリス・ラヴェルです。

ドビュッシーやバルトーク、その他フォーレ、サティ、シベリウス、グリーグ、ヤナーチェクと数多の才能が存在しますが、ラヴェルの極度の繊細さに比肩する者は見当たりません。

民謡にも音響にも寄り過ぎず、ギリギリのところでニュートラルを保つというのも並大抵のことではないのです。
この「フォルラーヌ」は多くのジャズ・ピアニストにも愛奏されています。

【原譜に近いもの】
上は便宜的なコードネーム、下はリディアン・クロマティックによる調性分析です。
調中心に大きな変化は見られないのですが、限られた範囲で「ガラス細工」の様な見事さですね。

◼クープラン墓~フォルラーヌ冒頭(上段)
作曲:M.ラヴェル

次にもう少し解りやすくアレンジしてみましょう。実は「機能和声」でも分析が可能な範疇ではあるのですが、デフォルメされ過ぎていて最初は全く分かりませんでした...

◼簡略化したもの(譜例2/下段)

 

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