現代音楽考

2020/03/31


シェーンベルク-メシアン-ブーレーズは規則と体系をこの上なく堅固にすることにより、論理的、政治的に音楽を支配することに成功した。

これは確かに暫くの間、超えられるものではなかろう。
権威というものは実に魅力的なのである。

しかし、肝心の音楽は実に魅力の無い知的遊戯になってしまった。
洒落の利かないつまらないものに。
それは大衆音楽にも波及し、究極的な幼児化を招いている。
これは一種の防御反応と言えるのではなかろうか。

しかし、その一方で西洋の統計分析魔どもが音楽を暴力的に「禁止や規則」で雁字絡めにしたことにより一度音楽を殺したことは期せずしてそこに新たな生の息吹を呼び込むきっかけを作ったのかもしれない。

次に来るべきものは安易な回帰や突発的なテロリズムではなかろう。そして、少なくとも彼らの追随者や崇拝者からは新な音楽は生まれまい。
彼らの偉大なる侵犯に対して、立ち向かうのは新な侵犯ではなく「解除」であろう。
無論、「解除」は「回帰や逃避」とは異なる次元で為されることになる。



文責:彦坂

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