映画【ブリッジ・オブ・スパイ】2015

2022/06/05

監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:マット・チャーマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
製作:スティーヴン・スピルバーグ、マーク・プラット、クリスティ・マコスコ・クリガー
製作総指揮:ジョナサン・キング、ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、アダム・ソムナー
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、アラン・アルダ
音楽:トーマス・ニューマン
アメリカに実在した辣腕ネゴシエーター、弁護士ドノヴァンの話。
スパイというのは戦時中、日本でも陸軍中野学校というのがあって養成していました。
但し、彼らの任務は有って無きが如く。あくまでも密命であるため、危機が本人を襲っても国は一切助けてくれません。(戦国の世の忍び(甲賀、伊賀、根来など)の人達と同じで)
冷戦下のソ連、アメリカ、旧東西ドイツにおいてスパイというのは重要な役割を担っていましたが、人知れず消えていった人も多いことでしょう。
ドノバンはアメリカに侵入し検挙されたスパイの人柄に惚れ込み、公選弁護にあたります。「スパイは立派な兵士である」と。
スパイの味方をする様な行動を取るドノバンに周囲の視線は冷たく、家族にまで危害がおよびますが、彼は信念を曲げません。
そんな時にアメリカの偵察員が他国に連行されたという事を知り、交換条件として身柄引き渡しを提示、画策をしていく顛末をクラシカルなスタイルで撮っています。
レビューには凡庸な作品というものも見受けられますが、スピルバーグの映画が持つ「ポップ」には「娯楽と歴史的意義」の両立がなされているのです。
ジョン・ウィリアムズの不調により、音楽を担当したトーマス・ニューマンも見事に大役を果たしています。
 





文責:彦坂

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