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Blog[ 講師ブログ ]

ヴァイオリンを始めるには?初心者の楽器選びや基礎知識

ヴァイオリンを始めるには?初心者の楽器選びや基礎知識

ヴァイオリンは、ピアノのように音を鳴らす場所が明確にわかる楽器ではないため、むずかしそうな印象を持たれがちです。それと同時に、演奏できるようになれたらと憧れる方が多い、人気の楽器でもあります。

クラシック好きがきっかけでヴァイオリンを始める方が多いですが、初心者の場合は、何から始めればよいのかわからないと悩んでしまうでしょう。

そこで今回は、ヴァイオリンを始めるためには何から行えばいいのか、また初心者が気を付けるポイントなどをご紹介します。

大人になってからでもヴァイオリンは遅くない

プロのヴァイオリン奏者は小さい頃から習っているイメージがあるため、大人になってからのレッスンでは遅いと思っている方もいます。しかし実際は、大人になってから始めてもまったく遅くはありません。

子どもの習いごとの場合、家庭での教育方針がきっかけであることが多いのに比べ、大人になってから習う方は、自発的で強い意志があるケースが多いです。ヴァイオリンを弾けるようになりたい、上手くなりたいという、純粋な気持ちだけでレッスンを受けられます。

また、単純に子どもより大人のほうが、人生での経験などから理解力があるため、早く上達できるでしょう。

初心者のヴァイオリン選び

ヴァイオリンは安いものから高額なものまで、価格の範囲がとても広いのが特徴です。そのため、ヴァイオリンの購入経験がない初心者にとって、ヴァイオリン選びはとてもハードルが高いでしょう。

ヴァイオリンは購入するだけでなく、レンタルすることもできます。初めから高い金額を払って購入するのが不安という方には、レンタルサービスという選択肢もあります。ここからは、初心者におすすめのヴァイオリンの選び方をご紹介します。

初心者向けセットの購入

ネットでは、ヴァイオリン本体・弓・ケース・説明書がまとめて購入できる、初心者向けセットが10,000円〜で販売されています。何を選べばいいかわからないが、とりあえず試してみたい、という方におすすめの購入方法です。

ただし、セットに含まれているヴァイオリンは、あくまで価格に見合ったものなので、あまり音質に期待はできません。今後本格的にヴァイオリンをやりたいなら、初心者向けセットで使い方に慣れてきた頃に、もう少し質のよいヴァイオリンを購入するといいでしょう。

楽器レンタルサービス

ヴァイオリンをやってみたくても続けられるか不安なときは、楽器レンタルサービスがおすすめです。レンタルであれば、高い料金を支払わずにヴァイオリンを試すことができます。

レンタルサービスは、1カ月単位で利用できる会社が多く、費用は数千円から数万円とサービス内容によって変わります。自宅への無料配送が付いているか、新品か中古かなど、自分が優先したいポイントを比較してレンタル会社を選んでみてください。

プロに相談

初めから購入を考えている方は、弦楽器専門店でプロに相談して購入するといいでしょう。専門店であれば試しに弾くこともできるので、理想のヴァイオリンを購入することができます。

しかし、専門店でのヴァイオリン選びで注意すべきなのが、店員の言葉に飲まれすぎないことです。店によっては、高額なヴァイオリンを勧めてくる場合もあります。

自分に合ったヴァイオリンを納得した価格で購入することがもっとも大切なので、あまりにも店員の圧力が強い場合は、店を変えて購入するようにしましょう。

一番の基礎は「演奏フォーム」

ヴァイオリンを弾くうえでもっとも大切なのは、演奏フォームです。正しいフォームで演奏しないと、綺麗な音を奏でることができません。また、姿勢が悪いと、体にも負担をかけてしまいます。

では実際にどのようなフォームをすべきなのか、正しいヴァイオリンの持ち方と弓の持ち方をお教えします。

ヴァイオリンの持ち方

ヴァイオリンは基本的に立ちながら演奏します。正しい立ち方と正しい構え方の手順は、以下のとおりです。

  • 両足を肩幅に合わせて広げ、力を抜いた状態で立つ。
  • 右利きの場合は左肩にヴァイオリンを乗せる。
  • 床に対して平行になるようにヴァイオリンを構える。
  • あご当てにしっかりとあごをのせる。ヴァイオリンは、左手と頭の重さで支える。
  • 脇を開いた状態で、ヴァイオリンのネック部分をしっかり持つ。

初めのうちは、ヴァイオリンを弾く前に鏡で姿勢をチェックしてから演奏するといいでしょう。正面から見ると、自分の首が曲がっていたり腰が引けていたりする場合にも気が付くことができます。

弓の持ち方

弓の持ち方は、音の出方に直接影響します。一度癖がついてしまうと直すのが大変なので、最初から正しい持ち方をするように心がけましょう。

正しい弓の持ち方は以下の手順で行います。

  • 中指と薬指を揃え、その対面に親指を持ってきて弓を持つ。
  • 人差し指は、第一関節と第二関節の間あたりが弓に触れるようなイメージで弓に添える。出したい音の強弱によって人差し指を動かすので、楽に動かせるよう添えている程度が好ましい。
  • 小指は、指の先が弓に触れるようなイメージで弓に添える。音を弱めたいときに小指を使って弦を抑えるので、人差し指と同様に動かしやすくしておく必要がある。

 

初心者が気をつけるべきポイント

プロのヴァイオリン奏者は、日々練習を欠かしません。それは、自分の実力を落とさないためであるのと同時に、より技術を磨くためでもあります。

ヴァイオリン初心者であっても、それは同じです。上達するためには日々練習を重ねる必要があります。今後上達するために何を大切にすればいいのか、初心者が気を付けるポイントを3つご紹介します。

基礎練習を欠かさない

練習を続けていると、初めのうちは真面目に行っていた基礎練習も、面倒になってやらなくなることが多いです。

しかし、基礎練習を怠ると、上達しないうえにまちがった癖をつけてしまうことがあります。癖は一度つくととても直しづらいので、基本を忘れないように基礎練習は毎回行いましょう。

練習の目的を定める

目的をもって練習をすると、確実に成長スピードを早めることができます。たとえば、いつまでにこの曲を弾けるようにする、この音を今週中に出せるようにする、などの具体的な目標を定めると行動に移しやすくなるでしょう。

趣味でヴァイオリンを習い始めた場合は目標を定めづらいかと思いますが、小さな目標をもつことでやる気アップにも繋がります。人と比べる必要はないので、自分なりの目標をたててみましょう。

何より大切なのは継続

ヴァイオリン初心者がとくに大切にすべきなのは、継続することです。子どものころは半強制的に習い事をする環境がありますが、大人になると何事もすべて自分で決められるため、諦めるのが簡単です。

そのような、強制力のない環境でどれだけ継続できるかが、ヴァイオリンの上達具合に繋がってくるでしょう。

練習を継続させるためには、ヴァイオリンの練習に楽しみを見出すとよいです。たとえば、自分と相性のいい先生がいるヴァイオリン教室に通ったり、友達と一緒にヴァイオリンを始めたりすることで、自然と継続することができます。

音を出せない時期はなかなか楽しさを見出すのがむずかしいですが、演奏する楽しさを知る前に辞めてしまうのはとてももったいないので、自分なりのスピードで続けることをおすすめします。

音楽教室選びのポイントについては、こちらでもご紹介しています。

まとめ

今回は、ヴァイオリンを始めるために必要な楽器選びの方法や、基礎的な知識をご紹介していきました。

ヴァイオリンに憧れをもっていても、敷居が高くてなかなか挑戦できないという方もいるでしょう。ですが、今はヴァイオリンのレンタルサービスなどもあり、初心者でも比較的始めやすくなっています。

また、大人になってからはじめても、基礎練習を怠らずに日々練習を続ければ、確実に上達します。もう大人だから遅いだろうと決めつけず、一度試してみるのがおすすめです。

最初は音を出すだけでもむずかしいですが、その分演奏できたときの喜びは大きいでしょう。ヴァイオリンを弾いてみたいと思っている方は、ぜひ挑戦してみてください。