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【楽典/音楽理論】五度圏:アイオニアンコード
2023/09/04
アイオニアンには本来、アヴォイドなどありません。
誰がそんなことを決めたのか?バークリーしかないでしょうか・・・
音楽にタブーなどありません。
あるのは作法や様式だけです。
一時代の様式を絶対とする愚かさに専門家ほど気付かないものです。
昔の作家は平気で使っていますよ。
ラヴェル辺りは全く平気で使っているし、ビートルズもジョン・ウィリアムズもアヴォイドなど全く気にしてません。武満は言わずもがな。坂本龍一はベートーベン好きなので恐る恐る( 正確に言うと古典を乗り越えている)。
F(IV)の方が調性的に重いため、確かに古典的トニックには向かないかも知れませんが、C△(11)というのは厳然としたトニックとして有りうります。
当然、G7(natural11)もできます、sus4ではありません。3rdも両方入れるのです。
なぜならば、旋法にトニック(中心)はあってもサブドミナントなんてものはないからです。
古典からはみ出たものを、例外としてあつかう姿勢がコード理論にも機能和声にもあります。
私は旋法をベースに育ったのでクラシカル理論が大嫌いでした。
G7が古典ドミナントと理解したのは最近です。(本当の意味で)
アイオニアンコードを最も分かりやすい形で使えるのは琉球の音階です。インドネシアもそうです。
やはり中央から迫害されていますね。
音響的に美しくて響かせるのには配置に工夫が要ります...リディアン・クロマティック・コンセプトはこの配置のセンスを磨くのにうってつけです。
エリントン、バーカー、コルトレーン、ショーター、ハンコック、エヴァンス、ミンガス、モンク、コールマン、コニッツ等の叡智が結集しているので当然です。
分かりやすいので「C」を中心にして五度圏を書きます。
世界地図で日本を中心にするのと同様です。
本来はどの音も均等であり平等です。
(厳密にはヘルツの違いがあり、そこで起こる感覚にも個人差があったり、平均律による不均衡はあります)
Keyによって色があるというのは事実です。
移調してしまっては曲のカラーが変わります。楽器や声楽の人間にとっては当たり前のことです。(安易な移調は良くありません)
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五度で積み上げたのはピタゴラスが始めと言われています。彼は哲学者であり、凶暴な教祖であり、実業家であり、音楽家でもあったようです。
放っておけば散っていく音を「写真」の様に留めおきたい。その為に、自然倍音現象における完全8度の次に単純な完全5度を「モノサシ」の基準にしました。
センチやミリが「作られた」のと同様に、本来は揺らいだりズレたりしているものを無視して、固定化したのです。
ド




ここまでが、レギュラーメンバーとしましょう。なぜなら半音を含まない最小単位だからです。
残りのファの椅子とシの椅子は任意で選べます。
但し、注意点としてスキップは不可能です。
B♭とF#を同時に選ぶことはできません。(リディアン♭7thスケールは中世旋法には見られず次の段階にあります)
ここで考えてみましょう。
Cメジャーとは何か?
これは、F(プロデューサー)を土台とした7音において、指名されたC(Ⅴ)を監督として撮る映画です。
FリディアンモードVが正式名称です。
CにとってFは邪魔な存在です笑
しかし、無視はできません。口出しをしてきたら入れるしかありません。
しかし、やはりFは敬して遠ざけるのが賢明です。
そこに敏腕な第三者 鈴木敏夫が出てくれば、双方が並び立つことも出来るのです。
メジャーが分かるとリディアン、ミクソリディアンは応用できるはず。
あくまでも星座を眺める様に。
五度圏の図を逆さまにしてみると「トニック」に向かって重力がはたらく感覚が解りやすくなります。
「F」を中心にした場合にトニックに成りうるのは「F」か「Dm」です。
通常であればこのトニックを決定するのは「E-B♭」のトライトーン(C7、A7(♭9))ですが、モードの場合「Bナチュラル」を取ることが有りうるということです。
どちらかにしなくてはならないのではなく、どちらでも良いという点が「善悪二元論」の機能和声に敬遠された理由でしょう。
本来は人生の局面によって柔軟に生き方を変えることがあっても良いはず、私の生理にはモードの方が合いますし、何より種類が多くて飽きが来ません。
文責:彦坂
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