音楽の基礎・音階とは・・・

2023/11/06

【音階の基礎は奥が深い】

すごく大雑把に言うと、音楽は「音」という細胞が複数組合わさってできています。

長調やら短調、モード等とごちゃごちゃ言っているのも大元は全て「単音」同士の関係性のことを話しているのです。

...

「リディアン・クロマティック・コンセプト」の優れているところは、こういった原理から考える習慣が身に付くところにあります。
このコンセプトが使える使えない、正しい正しくないなどと云うよりも「あなたはどう考える?」と投げ掛けているところが素晴らしいと言えます。

最初の譜面は、

自然倍音の前半スケールやコードの最も根幹となる「完全~度」の部分

を書き出したものです。

この中で、一番初めにできる「オクターブ(8度)」が最も純粋で協和しているのですが、これを幾ら積み上げても「単音」から変わることができません。

リズムを付けたり、高さを変えることは可能ですがそこに「調性」を感じることは難しいので、その次に出てくる「5度」に注目したのがピタゴラスです。

この最初の変化(偏り)を「First Bias」と呼び、そのまま積み上げて行くと下の楽譜の左側の様になります。

このタテ(ヴァーティカル)に輪切りにした状態を「Chord(コード)」と呼び、ヨコ(ホリゾンタル )に並べたものが「Scale(スケール)」です。

基本的には、音も人間と同じでやはり近くに居るもの(例えば血縁者)同士の方が相性は良いのですが面白いことに、親戚の中にも、いや、時には親や兄弟姉妹でさえ仲が悪いのと同様で近親憎悪の様なものが存在するのです。

今回はまず導入という事で、最初のグループに注目してみましょう。

ドとソだけでも勿論、音楽と言えなくはないのですが、それはあたかも「宇宙」、「空や海」だけの世界であり人間という複雑な生き物を表現するのにはあまりにも漠然とし過ぎています。
そこでレ・ラと要素を追加してみます。

これでだいぶ人間味が出てきましたがまだ「山や森林や湖」の様にそこから「性格」を読み取ることは困難です。
非常に美しい世界ではあるのですが...。

更にもう一歩だけ踏み込んでミを仲間に加えてやると「純粋さ」は少し失われるものの「人間」が見えてきます。

これがよく言われる「5音音階」(ペンタトニック)です。

私は科学やら語学、数学にはとても疎いので(毎回赤点スレスレか、時には先生のお情けで進級したような記憶が)、これを機会にギリシャ語の数字を調べてみたところ「ペンタ」は「5」を表すことが分かりました(何となくは知っていても改めて調べると面白い)。

1はモノラル、モノトーンなどの「モノ」

2はジレンマの「ジ(di)」
「1人の女を2人の男が」、「ダイエットをするかケーキを食べるか」などの葛藤はここから来てるんですね。

3は「トリ(またはトライ)」
トライアングルや3馬鹿トリオ。

4は「テトラ」
テトラポッドやテトラコルドなど。

この次が5「ペンタ」なのです。
五人組、五人囃子とかゴレンジャー(喩えが古すぎますが)などもやはり意味があるのですね。

この5音でできている曲が世の中にはワンサカとあるのです。
(童謡や笑点のテーマやAKB四十八(漢字で書くと深みが出ますね)の「恋するフォーチュンクッキー」などもほぼペンタトニックで構成されています。

ここまでは「半音」を含まないためとても調和が取れてのどかな世界なのです。

試しにこれだけで何個のコードができるかやってみてください。
コードの作り方は「Tertian Order」(ターシャンは3日ごととか隔日の意味、オーダーは並べるです)
でやってみてください。
つまり一個飛ばしで作ってみるのです。

これだけでも大発見がありますよ。

今、私にはまるでスターウォーズのマスター・ヨーダの様な存在がいらっしゃるのですが(マスター・Dとでもしておきますか)、全て彼が教えてくれたことです。
音大の四年間でも、その前の独学十何年でも気付かなかった発見です・・・。






文責:彦坂
































































































































































 

プルメリア音楽教室

新宿渋谷池袋都立大三軒茶屋荻窪自由が丘高田馬場吉祥寺下北沢赤坂横浜秋葉原高円寺武蔵小杉中野代々木駒沢公園・センター南埼玉神奈川・千葉・その他200教室

 

初心者から音大受験まで。もちろんお子様、また大人の趣味として始められたい方にも、現役演奏家の講師陣が熱心に、丁寧にレッスンいたします。全てマンツーマンの充実した音楽の時間をお約束いたします。

ピアノクラシック・ポップス・弾き語りジャズ

バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス<クラシック・ポップス・ジャズ>

ボーカルクラッシック声楽ミュージカル・ポップス・ボイストレーニングシャンソン

クラリネットオーボエ
作曲・アレンジ法・編曲
トランペットフルート ・ピッコロ

ソルフェージュ旋律聴音・和声聴音楽典・和声学・音楽理論新曲視唱・初見奏

ドラム<ロック・ポップス>

ギター<アコースティックギター・エレクトリックギター>
ベース

DJ

  
 

 

 

音楽豆知識一覧