音楽の基礎・音階②-ボイストレーニングのプルメリア音楽教室ー

2023/11/07



前回、提示した「ペンタトニックのみ」により構成されるコード。

作ることはできましたか?
簡単そうに見えて意外にも難しいのです。それでは解説を見てみましょう。

譜例の上段がその答えです。
ターシャン・オーダー(一個飛ばし)というところがポイントです。

ここで私は驚きを感じたのです。
なんと出来上がったコードはスリーコード(三和音)が「AmとC△」の2つだけ。
後はみな「4度堆積和音」になってしまうのです。
それぞれ、無理矢理sus4の転回形として表記も可能ですが、一般的に我々の耳ではこれらの和音に「性格」を感じることは難しいのです。
前回、書いた通りこれらはまだ「宇宙や空、海や山」の状態ですから。

勿論、慣れてくれば、これらの和音達にも明確な違いを感じることができるようになる可能性はありますが、それはあくまでも「調性的」にであって、構造は全く同一なので見分けが付きません。

残りの2つこそが我々が主に使っているコード「メジャー」または「マイナー」です。
これらは構造上、他のコード達とは異なった形をしていますし、響きの面でも「明るい」「暗い」などと違いを説明しやすいのです。

ここまでは、両隣に「半音」が存在していませんでしたが、次に来る完全5度の音「シ」が出てきた時点で初めて「片隣りのみ半音」という関係が作られます。譜例には記載しませんでしたが、このヘクサトニックでコードを形成すると「AmとG△」が交互に連続するような関係ができあがります。

先程のペンタトニックに現れたコードの中で「C△もAm」も実は調性的には同じ「CLydian(ADorian)またはCMajor(Aminor)」から派生しており、その他の4度堆積コードのうち2つは倍音や差音の関係からもGLyd.FLyd.が示唆されているので可能性としては3つの調性を包含していたのです。

それが、ヘクサトニックになるとCLyd.かGlyd.の2つに限定されてしまうわけです。
同一のペンタトニック・フレーズが複数のKeyやコードにおいて使えたのと同様に、ヘクサトニック・フレーズも使えるのですが、より限定的になってくる理由が分かりましたね?

さぁ、最後に来るのが問題の「ファ#」です。

「完全5度の堆積」ですからナチュラルの「ファ」にはなりません。
あくまでも「リディアン」なのです。

コードでいうと「C△7(9,#11,13)」というものが、最もトニックの和音としては完全体になる訳です。
次からは、段々とoutsideな方向に入っていきましょう。
その前に、まずはこの響きをスケールやコードで鳴らしてみてどう感じるかを確認してみることが大切です。


文責:彦坂







































































































































































































































 

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