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Column[ コラム ]

音痴の治し方と原因を解説|4つの音痴と具体的なトレーニング方法

音痴の治し方と原因を解説|4つの音痴と具体的なトレーニング方法

音痴とは、歌う際に音が外れたり、リズムがずれたりする状態を指し、自身が音痴かどうか気になる人や、音痴を治したいと考える人は多いでしょう。音痴を治すためには、まず自分がどのような原因で音痴になっているかを知ることが大切で、その上で原因に応じた改善策を講じる必要があります。

この記事では、音痴になる4つの原因に加え、音痴を治す方法・トレーニング方法を6つ挙げ、詳しく解説します。音痴に悩み、改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

音痴になる原因は?

音痴とは、歌う際に音が外れてしまったり、リズムがずれてしまったりする状態のことを指す言葉です。音痴になってしまう理由は人によって異なり、さまざまな要因があると言われています。そのため音痴を治すには、まずは何が原因で音痴になっているのか明らかにすることが大切と言えるでしょう。

ここでは、音痴になる原因について詳しく解説します。

感覚性音痴

感覚性音痴とは、聴覚や脳の機能に問題があることにより、音の高さやリズムを正確に捉えることができない状態を指します。音を理解することができないため、正しい音の高さを理解することや発声することができないことを特徴としています。

感覚性音痴になる原因は遺伝による先天性の要素が強く、自分が音痴であると気づいていない人も多くいます。そのため、自覚はないけれど音痴と言われたことがあるという人は、感覚性音痴である可能性が高いと言えるでしょう。

運動性音痴

運動性音痴とは、音の高さやリズムを正確に捉えることができても、運動統合中枢に問題があることから音が外れてしまう状態のことを指します。運動性音痴の人の中には、歌っている間に少しずつ音程が外れていってしまったり、声域に問題がなくても音程を合わせることができなかったりする人もいます。

運動性音痴は後天性の要素が強く、自分が音痴であると理解している人は運動性音痴である可能性が非常に高いです。運動性音痴になる原因には、運動統合中枢に問題があることの他に、歌い方にも問題があると考えられています。

リズム音痴

リズム音痴とは、リズム感覚がないことが原因で曲のテンポに乗り切れない状態のことを指します。音程は合っているにもかかわらず、曲よりもテンポが速くなったり遅くなったりすることで、音を外してしまうことが特徴です。

また、リズム感がないことから声に抑揚をつけることができず、歌う際に棒読みになってしまう人も、リズム音痴として分類されます。周囲に比べて自分だけリズムが早くなったり遅くなったりする人や、裏拍が苦手な人も、リズム音痴の可能性が高いと言えるでしょう。

滑舌音痴

歌がうまい人とそうでない人では、滑舌に大きな差があると言われています。滑舌が悪い人は音を明確に発音できないため、歌詞が聞き取りづらい上に音程も不安定になりがちです。滑舌音痴の場合は、滑舌の悪さから正しく発音できず、次の音の発音まで遅れて曲が総崩れになってしまうこともよくあります。

滑舌音痴の特徴には、音程をしっかり覚えていたとしても、滑舌が悪いことが原因で正しく発声することができない点が挙げられます。また、早口なフレーズをうまく歌えないケースも多いため、テンポの速い曲が苦手な人は滑舌音痴の可能性もあると言えるでしょう。

音痴の治し方とトレーニング方法

音痴にはさまざまな種類がありますが、音痴の多くは育ってきた環境に左右されることが多いと言われています。そのため、自分の音痴タイプに合ったトレーニングを効果的に行うことで、音痴を治すことも可能です。

ここでは、音痴の治し方とトレーニング方法について、具体的に解説します。

自分の歌声を録音して聞き返す

感覚性音痴の改善に有効なボイストレーニングとして、自分の歌声を録音して聞き返す方法が挙げられます。歌声を録音することで本当の自分の歌声を客観的に確認することができるため、問題点を見つけやすいと言われています。

録音して自分の歌声を聞き返すことで、音程を外したところやリズムがずれてしまうところなど、歌っているときには気が付かなかった問題点を発見することもできるでしょう。発音の仕方などの気になるところも録音だと分かりやすいため、音痴で悩んでいる人は一度自分の歌声を録音してみることをおすすめします。

発声練習を行う

音痴を治すためには、発声練習を行うことも大切です。発声練習の基本は腹式呼吸であると言われ、腹式呼吸をマスターすれば、安定した音程を自由に発声しやすくなります。

そもそも腹式呼吸とは横隔膜を動かして行う呼吸方法のことで、鼻からゆっくり吸った空気をへその下にためて膨らませるようなイメージで行います。吐き出すときは鼻ではなく口からゆっくりと吐き出していき、お腹をへこませるように意識しましょう。腹式呼吸に慣れないうちは、吸うことよりも吐き出すことに集中すると、より深い腹式呼吸をすることができます。

初めは仰向けの状態からトレーニングを開始し、慣れてきたら座った状態や立った状態でも行い、最終的には腹式呼吸で声を発することができるように練習を積み重ねましょう。

キーボードで音程を合わせる

運動性音痴の改善には、キーボードやピアノで音程を合わせるトレーニングが有効的です。運動性音痴の場合は感覚性音痴とは異なり、音の高さやリズムを正確に捉えることができることを特徴としています。そのため、発声するための運動統合中枢を鍛えることで、音痴改善ができる可能性が高いと言われてます。

やり方はとても簡単で、実際にキーボードを鳴らして、音に合わせて発声をすることを繰り返していくだけです。発声する際は、音程を合わせるまでのスピードを意識するのがポイントです。狙った音程を一発で発声できるように訓練することで、音痴を改善することができるでしょう。

ハミングで音程練習をする

ハミングとは小さな声で歌い始める方法のことで、別名「鼻歌」とも呼ばれています。ハミングは、音程の修正や声帯のトレーニングにも効果的と言われています。実際に、歌唱力を向上させることを目的に多くのボイストレーニング教室でも採用されている方法です。

また、ハミングを繰り返し行うことで音程を正確に理解できることから、運動性音痴の改善にも有効と考えられています。音程に自信がない人は、まずは自分の好きな曲を選び、音程に気をつけながら腹式呼吸を意識してハミングをしてみましょう。慣れてきたら少しずつ声量を上げていき、音階で歌ってみるのもおすすめです。

メトロノームを活用する

リズム感を鍛える一番シンプルで有効的な方法は、メトロノームを活用することです。メトロノームを使ってリズム感を鍛えることで、リズムの裏の拍を取れるようにしましょう。

メトロノームのテンポは早くなるほど難しくなるため、最初は60ぐらいから裏の拍で手を叩くところから始めます。3分間を目標に手を叩き、徐々に5分、10分と時間を延ばします。60のテンポで慣れてきたら、70、80とどんどんテンポを早くしましょう。

裏の拍を取ることができるようになったら、表の拍のときに足などを使って身体全体でリズムを感じるようにしてください。無料のアプリを使ってリズムゲームのようにトレーニングすることも可能なので、ちょっとした空き時間に練習したい方にもおすすめです。

表情筋のトレーニングをする

音痴の原因にもなる滑舌を改善するためには、表情筋のトレーニングも重要です。滑舌対策には舌と口周りの筋肉が重要なため、必要な筋肉を鍛えるためにも一番効果的と言われる笑顔を作るトレーニングを行います。

表情筋のトレーニングとして行う笑顔のため、人前に見せることが躊躇われるくらいの笑顔を作ることがポイントです。口周りの筋肉がしっかり動いていることを確認しつつ、顔が疲れるくらい笑顔をキープします。滑舌だけでなく表現力が増すことにもつながるため、何度か繰り返してトレーニングを行いましょう。

音痴を治すにはレッスンの受講がおすすめ

音痴は自分では改善したかどうかが分かりづらいため、音痴を治すには第三者に実際に歌を聞いてもらって指摘してもらうとよいと言われています。そのため、本格的に音痴を直したい場合は、ボイストレーニング教室などでレッスンを受けた方が効率的に進められるでしょう。

レッスンでは、ひとりひとりに合った方法で音痴の原因に応じた正しいトレーニングを受けることができます。より早く音痴の改善を目指したい人は、レッスンを受けることをおすすめします。

まとめ

音痴には、感覚性音痴・運動性音痴・リズム音痴・滑舌音痴などの種類があり、それぞれの特性や原因を知ることで、改善につなげられます。自分の音痴のタイプが分かれば、原因に応じた効果的なトレーニングを行いましょう。

音痴を治す方法には、録音・発声練習・キーボードでの音程合わせ・ハミング・メトロノームの活用・表情筋のトレーニングなどが挙げられます。なお、より早く効果的に音痴を克服したい場合は、ボイストレーニング教室でプロから音痴の原因を探ってもらい、自分に合った指導を受けるとよいでしょう。