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Column[ コラム ]

歌が上手くなる方法はある?歌い方のコツやトレーニング方法を解説

歌が上手くなる方法はある?歌い方のコツやトレーニング方法を解説

カラオケなど人前で歌うときに、少しでもうまく歌を歌いたいと思う方も多いでしょう。歌がうまくなるためには、聞いていて上手だと感じる人の歌い方や歌声にどのような特徴があるのか、把握しておくことが大切です。

当記事では、歌がうまい人の特徴とともに、うまく歌う方法を6つ解説します。ある程度の練習が必要なものもありますが、一方ですぐに実践できる改善方法も紹介しているので、歌がうまくなりたい方はぜひ参考にしてください。

歌が上手い人の特徴は?

歌がうまいかどうかは、歌い手の個性や聞いている人の好みによっても左右されるため、一概に歌唱力の優劣を判断する基準はありません。しかし、歌がうまいと言われる人には共通した特徴があるのも事実です。歌がうまくなるためには、どのような歌い方をすると上手に聞こえるのか知ることが大切です。

ここでは、歌がうまい人の特徴について解説します。

リズム感がある

歌うときは曲のテンポに合わせ、リズムにうまく乗ることが大切です。リズム感があると、一定のリズムを刻んだり、刻まれたリズム上で異なるリズムパターンを奏でたりできます。

歌がうまいと言われる人はリズム感が良いことが多く、歌詞をメロディのリズムに乗せて歌えるので心地よく聞こえます。歌唱中にリズムをうまく刻めないとテンポが悪くなるため、あまり上手に聞こえません。リズム感があるのも、歌がうまい人の特徴の1つと言えるでしょう。

音程が合っている

音程が合っていることも、歌がうまい人の特徴の1つです。音程が合っていると聞き心地が良く、魅力的な歌に感じるでしょう。

もし「ドレミファソラシド」の音程がずれたまま歌うと、曲本来の音程との差が生じ、あまりうまく聞こえません。歌がうまい人は生まれ持った音感の良さに加えて、曲と自分の声の音程を聞き比べながら調整しているため、正しい音程に沿って歌っています。

声量がある

声量があることも、歌がうまい人の特徴です。声量がある人は声に迫力があり、歌詞の語尾を伸ばしても声が弱くなりません。伴奏に負けないくらい力強い歌声は、聞いている人に感動を与えます。

また、口や鼻などの空間に声を響かせる歌い方や声量をコントロールするテクニックも、歌がうまく聞こえる人に共通した特徴の1つです。声を意図的に響かせたり音の強弱をつけたりすることで歌に抑揚をつけられます。歌に抑揚をつけると感情が乗ったように聞こえるため、一層歌がうまく聞こえるでしょう。

歌が上手くなるための方法は?

歌がうまくなるには、まずは自分の声としっかり向き合うことが大切です。その上で、自分に合った曲の選び方や準備、練習法など工夫できる点がいくつかあります。

ここでは、歌がうまくなる具体的な方法について紹介します。

自分の音域に合った曲を選ぶ

音域とは、出せる声の高さの範囲のことです。自分の音域を知ると、上手に歌える曲や歌いやすい曲を把握できます。また、自分の音程の限界を知ると、曲をうまく歌うために必要な練習内容が把握できたり、キーを調整して歌いやすくしたりすることも可能です。

音域は自分でドレミを歌って調べたり、ボイトレ教室のレッスンで調べてもらったりするなどの方法で把握できます。最近ではアプリを使って調べることもできるので、自分に合った方法で調べてみましょう。

もし自分の音域に合った曲が分からない場合は、自分と声が似ているアーティストの曲を選ぶのもおすすめです。声が似ている人とは発音のバランスも近いため、歌う際の得手不得手も似ているとされています。声が似ているアーティストを知っておくと、より歌いやすい曲を選曲できるでしょう。

リップロールの練習をする

リップロールとは発声トレーニングの1つで、閉じた唇に息を当てて「ぷるぷる」と唇を震わせながら行う方法です。リップロールは自然な脱力やミックスボイス、息をスムーズに流す練習にもなるため、プロのアーティストからも本番前などにウォーミングアップとして重宝されています。

リップロールの練習方法は、最初は身体の力を抜いて唇を閉じた状態から始めます。リラックスした状態で鼻や口から息を吸い、唇が振動するように息を吹きかけていきましょう。このとき、唇を閉じた状態で優しく空気を吐き出すことがポイントです。唇を「ぷるぷる」と震わせると同時に、音を出して行いましょう。

音が出るようになったら、少しずつ空気を吐き出す力を強くします。強く吐き出すことで、閉じた唇から出る音も高くなっていきます。慣れてきたら一定の空気を吐き出せるように調節し、ピアノのスケールなどに合わせながら音の高低差をつけつつ、一息で歌うように練習します。

腹式呼吸の練習をする

腹式呼吸とは、横隔膜を使った深い呼吸のことです。腹式呼吸は、胸式呼吸と比べて歌唱の際に呼吸のコントロールがしやすいと言われています。

歌声は呼吸によって声帯に空気が送られ、声帯が振動して発生するため、歌の上達においては呼吸のコントロールが必要不可欠です。腹式呼吸の練習をすれば呼吸のコントロールができるようになり、長いフレーズもしっかり歌えるようになります。また、腹式呼吸で歌うと音程が安定し、歌の強弱がつけやすくなるため表現力が向上するメリットもあります。

歌う前にストレッチをする

歌う前にはストレッチをして、筋肉をほぐしつつ血流を刺激し、体温を上げておきましょう。運動する前に準備運動をするように、歌う前にもウォーミングアップとしてストレッチすることが大切です。

歌う前のストレッチでは、首や表情筋、肩甲骨、股関節のほかに、喉の内側や舌根などの筋肉をほぐします。全身の筋肉をほぐすことで身体が温まり、声帯を痛めず良い声で発声できるようになります。ストレッチの最後にはジャンプをして、身体全体の力を抜くことも忘れないようにしましょう。

正しい姿勢で歌う

歌は自分の身体を楽器として声を作り出して歌います。綺麗な音色を出せるように、正しい姿勢で歌いましょう。

姿勢が悪くなると身体に歪みが生じ、身体の一部に負担がかかってうまく脱力できません。身体の一部が力んでいると声が出しにくくなり、そのままの状態で無理に歌おうとすると声帯を痛めてしまいます。

リラックスした状態で声を出しやすくするためにも、歌う際には必ず正しい姿勢を保ちながら歌いましょう。

マイクの持ち方に注意する

マイクの持ち方に注意するだけでも、歌の聞こえ方が普段と違って聞こえます。マイクの向きを変えることによって声の入り方が変わるためです。

マイクの持ち方のポイントは、先端のグリル部分に触れないよう気をつけることです。マイクの向きは床に対して平行に保ち、顔と垂直になるように持ちます。口とマイクの距離は5cmほど離すのがおすすめです。

正しい持ち方をすれば、より気持ちよく歌えるだけでなく声もしっかりと入って普段よりもうまく聞こえるようになります。持ち方1つで聞こえ方が変わるので、正しい持ち方で歌えるように心がけましょう。

まとめ

歌のうまさに明確な基準はないものの、「歌がうまい」と言われる人は音程が合っていたり、リズム感があったりなどの共通点があります。また声量が大きいと声に迫力が出る上、ロングトーンが綺麗に聞こえるため、声の大きさも歌のうまさにつながります。

歌がうまくなるためには、リップロールや腹式呼吸の練習を行いましょう。歌うときに正しい姿勢を心がけたり、マイクの持ち方に気をつけたりすることも大切です。自分の音域に合った曲や自分と声質の似ている歌手を覚えておくと、歌の練習がしやすくなり、上達ははやまるでしょう。