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Blog[ 講師ブログ ]

ボイストレーニング初心者のNGな練習方法!おすすめの練習方法は?

ボイストレーニング初心者のNGな練習方法!おすすめの練習方法は?

近年、従来の地上波によるアプローチだけでなく、ネット動画やSNSを介してアーティスト活動が広がっており、自身の活動からプロを目指してボイストレーニングに励む方も少なくありません。

しっかりと実力を付けるには、勘違いしてしまいがちなポイントを意識して、正しいトレーニングを重ねられるかが重要です。自身のスタイルで努力を重ねる方が陥りやすいNGな練習方法と、おすすめの練習方法をピックアップしてお伝えしていきます。

ボイストレーニングのNGな練習方法

楽器と異なり、歌は自分の身ひとつで取り組めるため、ボイストレーニングも自己流で誤った方法を行ってしまいやすい面があります。しかし、着地点があいまいな自己流のトレーニングでは、自身を傷つけてしまうおそれがあるでしょう。

プロを目指して励む方にこそ見ていただきたい、NGな練習方法と正しい練習方法の事例をそれぞれ挙げていきます。該当する内容があるか、チェックしてみてください。

耳ばかりに頼る

音程が合わせられずに、歌が苦手であると捉えてしまう方も少なくありません。実際に歌ってみようとするときには、流れるBGMに合わせて、どのくらいの高さの声が音程に合うのかを声に出して確かめてみるとわかりやすいです。

逆に、声を出して確かめることを恥ずかしがってしまい、耳で聞いた音程に合わせようとしても、うまくはいかないケースが多いでしょう。プロの方でも声を出して音程を合わせるので、恥ずかしがらずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

喉を使って声を出す

声帯を限界まで酷使する練習方法は、ノドを痛め、練習前より声を出せなくしてしまうおそれがあります。長時間叫び声をあげ続け、無理に高音域で歌い続けると、限界を迎えた段階で声が出なくなり、音域の調整も困難になってしまいます。

カラオケなどでマイクの音量を絞り、限界まで声を出す歌い方をされる方もいらっしゃいます。これは力技の最たる例であり、ご自身の声帯を痛めてしまう要因になります。

高い音を無理に出す

ホイッスルボイス、またはミクスチャーボイスと呼ばれるさまざまな発声方法で、高い音域の声を出すアーティストがいます。しかし、慣れない方が無理に自己流で声を出そうとすると、声帯に傷がつき、声が出しづらくなるおそれがあります。

海外のアーティストでも、独特な声で裏声にせずにパワフルな歌い方をするミュージシャンがたくさんいますが、真似をして声帯が傷ついてしまうケースも多くあります。無理な発声をしない練習が大切です。

ボイストレーニングを始める前の準備

これから発声練習を行う場合には、事前に準備をしておくとスムーズに進められます。あくまでトレーニングであるため、まずは自身の思い描く格好よさは二の次にして、声を出しやすい状態を整えていきます。

アスリートの方と同様に、ストレッチをしながら体を動かして温めていきましょう。ウォーミングアップで体を温めて、自然と声を出しやすい体調に整えます。また、腹式呼吸でナチュラルに声を出せるように、優しく動かせる状態にも整えていきましょう。

ひととおりのウォーミングアップを終えたら、背筋を伸ばし、足を肩幅に開いて、声を出しやすい姿勢に整えます。また、口の開け閉めをし、のどまわりを動かして、のどをあらかじめ開いておけるように準備をしていきます。

初心者におすすめの練習方法

自身の体をうまく利用し、論理的に進めて、スマートに自身を鍛えられるトレーニングこそが正しい練習方法です。そのため、がむしゃらにすすめるのではなく、体の状態と根本を常に確認する取り組み方が必要になります。

ちょっとした確認だけでも質が大きく変わるため、これからトレーニングに取り組む方やNGな練習方法をしていた方は、意識しながらチェックしてみてください。自分の本当の魅力を引き出すためのトレーニングを行えるようにしましょう。

発声

まずは自身の出しやすい音程の声で、10秒ほど腹式呼吸を用いて発声してみましょう。腹式呼吸で発声できていない場合には、声がぶれたり音程がずれたりするため、都度お腹をチェックしてみてください。

その次は一定の大きさではなく、小さな声から大きな声へ強弱をつける発声に移ります。10秒から20秒30秒と伸ばし、逆に声量を小さくする発声も行い、声を安定させて出すトレーニングを実施していきます。

リップロール

唇をリラックスさせて、力を抜いた発声を行えるようにするトレーニングです。うまくできると裏声が馴染み、音を取りやすくなるほか、息もぶれなくなります。

リップロールとは、唇を合わせたプルルルと音を出す発声方法で、扇風機の前で声を出しているときのような音を発します。

ある程度できるようになったら、音程を変えて発声にチャレンジしてみましょう。できる方は、喉仏をさげて低い音程で音を出すと、よりトレーニングの幅が広がります。

タングトリル

巻き舌でドゥルルルと音を鳴らす発声方法で、ブレスコントロールや舌の滑らかさを身に付けられます。イメージがなかなか湧かずに、うまくできない場合には、電話の音のプルルルという音を真似て練習してみるとわかりやすいかもしれません。

おしゃれな曲の冒頭で、ボーカルの方がタングトリルで声を出し、勢いよく掛け声を行うケースもあります。カントリーミュージックなどでも耳にする、明るくノリのよい曲を歌う場合にぴったりの技法です。

エッジボイス

高音域を無理なく発声させられる技法であり、多くのミュージシャンが利用している発声方法です。吐く息の量を減らし、明るく響く声を出せるようになるため、身に付けようとする方も少なくありません。

まずは普通に声を出してみて、声を出したまま音程を下げていくと、声がざらつきはじめます。声が変わったタイミングで、吐く息の量を減らし、声を弾けさせるイメージで発声してみるとわかりやすいかもしれません。

慣れてきたら、同様に高音域でチャレンジしてみるとよいでしょう。ただし、適度に水分補給しながら様子をみて行わなければ喉が傷つくケースもあるため、慌てずに取り組んでいきましょう。

ヘッドボイス

ファルセットとはまったく異なる高音域の発声方法です。ファルセットは綺麗に息もれを生じさせる発声である一方、ヘッドボイスは息もれのしない芯のある裏声になり、頭の先にまで響かせる発声となります。

あくびをするイメージで喉を開き、軟口蓋を上げて、口の中に空洞を作る発声がコツです。どうしても息もれしてしまう場合には、少し喉を閉めてみるとよいでしょう。違いを確認しながらチャレンジしてみるとわかりやすいです。

高音域の発声法にはミックスボイスもあります。裏声との違いや、出し方・コツまで、こちらの記事で解説しています。

チェストボイス

胴体をスピーカーのように響かせる歌い方であり、低い音域の声を綺麗に出す技法です。歌で一番利用されている発声方法とも言われ、喉を広げて低い歌声で歌うために欠かせない歌い方です。よく通る声になり、声に深みも増します。

口を閉じて、鼻を抜く発声からスタートして、そのまま口を開いて発声していきます。その際、スタート時点から体に声が響いているかを確認しながら行います。

か行で発声するとやりやすいため「かきくけこ」をそれぞれ低い音程に変えながら発声していくと、イメージを掴みやすいでしょう。

まとめ

さまざまなアーティストのサクセスストーリーに憧れて、自分なりのやり方で励む方もたくさんいます。しかし、さまざまなボーカリストのなかから自身を突出させるには正しいトレーニングが必要不可欠で、自己流のトレーニングでは早い段階で躓いてしまうケースも多いでしょう。

誤った練習方法のまま、自身の真の力を引き出せずに、道を諦めてしまうアーティストも少なくありません。もし音楽と歌の楽しさを実感し、自身の夢を掴み取るためにボイストレーニングのレッスンを検討する場合には、プルメリア音楽教室をおすすめします。

自分の力で頑張りたいとお考えの方を支えてくれるレッスンのプロが、トレーニングを正しく進めるコツを伝授してくれます。実際にプロのアーティストを排出しており、実績豊かなノウハウを元に、最短でプロへ近づく技術を身に付けられます。