【コラール 一番】作曲:彦坂 恭人

2017/09/14

 

自分なりに作った「旋法」を元に作られたもの。
やはりシステムやコンセプトは消化するものであって、そこから出てきた排泄物が「音楽」なのだとつくづく思います。

...

武満徹の創作の中には明らかに「リディアン・クロマティック・コンセプト」の影響が見て取れますが、私が驚いたのは彼はそこからまた独自の発展を遂げているところなのです。色んな物がまぜこぜ。
動機がどうのこうのとか、ジャズハーモニーの応用とかそんなレヴェルを超越しています。
そして無調ではありません(結果的にサウンドが似ていた時代はありますが)。

本当に「下世話と神聖」。聖俗が同居している不思議な人です。
メシアンやリゲティ、ブーレーズ、ファーニホーなどより遥かに面白い。
バッハやモーツァルトやベートーベン。マーラーやドビュッシー、ラヴェルとも比肩する個性です。

ある意味「破格」で「邪道」で「無茶苦茶」で「軽佻浮薄」なのです。
分析のしようがないところがあります。

リディアン・クロマティック・コンセプトのライセンセンサーでも「そりゃないだろ」とお手上げになってしまうような。L.C.Cも結局、原則はありますがそこに囚われたらバークリーシステムと変わりません。
音楽にライセンスなど要らないのです。

私が武満に惹かれるのはそこです。
 

私も「適当」で「独学」です。
音大卒業はしましたが、坂田さんに会いたかったのです。

でも、私はあそこには本当に良くして貰いましたし事実だから書いているのです。

坂田晃一は芸大のチェロ科中退。
一応、音大教授でしたが本来、アカデミズムとは無縁な人です。独学です。
清瀬も早坂もみんな独学。
武満のアシスタントだった人達は?
毛利蔵人は天才でしたがアカデミズムと近かったかというと...音大の図書館の職員でしたでしょうか。
佐藤勝なんて国立を出ましたが純音楽は1つも名前が出てこない。

武満はイェールなどの短期講座程度の教育しかしなかったのが私はよく分かります。
独学だからね。





文責:彦坂


 


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