【Unknown Direction】(2017)作曲:彦坂 恭人

2018/02/27


自分で決めた「モードの中心」から眺めて「♭方向」にリディアン・トニックが移動すると「教会旋法+ロクリアン」が見えてきました。

それでは反対の「#方向」に振っていくとどうなるのか。
これは旧来の旋法性では解決ができないのです。
なぜならシャープ方向に動くということは「モードの中心」を半音上で邪魔する音が必ず現れて来るからです。
CLydian➡GLydianを考えてみてください。

つまりこちら側は自分がある種の侵入者、開拓者として突き進んで行く厳しさがあるのです。エンディングで♭系に行くと楽なのに#系に行くと爽快であったり、不自然であったりもしますね。

今回の作例は私もかなり苦心しました。
無調の方が余程ラクです。

自分で決めた中心は「C」。
しかし、リディアン・トニックは「G」 。

こうなると「8音音階」にすることもできますし、コードについても敢えて三度堆積に拘る必要性がなくなってくるのです。(付加、もしくは交換。この場合ド➡ド#なので交換はできない。)

武満さんの言っていた「全ての音が声部や個々の響きで聴こえる」という意味が少しは掴めてくるでしょうか...。



文責:彦坂

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