リトアニアの天才画家・作曲家チョルリョーニス

2020/02/05



バルト三国ではエストニアのアルヴォ・ペルトが著名だが、2つ南のリトアニアにも天才が存在した。

その名も「ミカロユス・C・チュルリョーニス(1875-1911)」。
美術に詳しい方は彼が作曲家としても世界レベルであったことは知らないかもしれない。

リヒャルト・シュトラウスやドビュッシーと同時代を生きた彼は幼い頃の凍傷により四本の指の自由を失いピアニストを断念。

ポーランドの大作曲家シマノフスキの師であるノスコフスキや、ドイツのワルシャワでもライネッケに作曲を学び、数々の優れた作品を残すも、水準に見合った名声は得られず。

その後、作曲への意欲が減退し画家に転身。
こちらも頭角を現すが認められるのは亡くなってからという不運さである。
画業と並行して諦めずに行っていた作曲も独特の無調に突入しているほどの才能の持ち主であった。

初期の作品はロマン派の響きを持っているが決して誰かの亜流ではなく、リトアニアが持つ宿命的な哀しみを見事に昇華した作品が多いと感じる。

作風が独特でやや晦渋であったことや、途中で精神を病み三十代の若さで病没したことも彼の知名度上げる妨げになっているのかもしれない。

日本ではヤマハからピアノ作品集が出ているので興味が有る方は是非、一度弾いてみては。

作曲家としてももっと評価されて良い人である。ジャズを見事にクラシック音楽に融合したカプースチンも良いけれど。

「Angel Prelude(1909)」天使の前奏曲
 

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