音楽の基礎・・・⑤

2023/11/10

回までの「基礎の音階」はご理解頂けたでしょうか?

一概にビタゴラスの「完全5度堆積法」が最も完璧な構造とは言い難い部分もあります。

純正律(自然倍音)とも構造は異なりますし、調性という「人間」の「感性」に拠る領域を含んでいるからです。

中世の西洋音楽は単旋律でできていたと言われており「コード」や「和声」という「縦に輪切り」にし3度で堆積させるという概念自体が人類の歴史からすれば比較的新しいものであり、西洋のある特定の地域の「スタイル」であったとも言えます。

例えば、「C」をトニックとした場合に上部に構成される音が(ド)・ミ・ソ・シ・レ(9th)というところまでは機能和声を習ってきた方にも理解できるはずですが、次のファ#「‪#‎11th‬」よりファ「11th」の方が美しいと感じる人が皆無とは言い切れません。
しかし、完全5度が倍音上、最初に出来る「偏り(Tonical vias)」であることは確実なのです。
ジョージ・ラッセルは「メロディの領域」と「コードの領域」は原則として区別して考えていました。

我々が通常、Cメジャー・スケールというものは、本来的なトニックは「F」に存在しており、Fリディアン・スケール(C Start)と見た方が合理的であり(Harmonic minor P5 Bellowなどの考え方に似ていますが)、特にモーダルな音楽や無調性になってきた場合に「機能和声分析法」では見えなかったものが、面白いように見えてくるのです。
 

一度ここで、単音での距離関係を整理します。
各音上に振ってある数字は十二音技法ともピッチクラスセットとも関係ありません。
機械的なものではなく、あくまでも調性的な距離感を表しているのです。

ここをまず理解する、または腑に落ちなくても前提として頭の中に入れておくと、次に「コード」がいかにしてできるのか、どう変位させていけばグラデーションが合理的に作れるのかが理解できるようになります。

ベートーベンがやっていたから、半音でぶつかってるから、誰々先生が言っていたからというような曖昧で不確実なものではなく、多くの人間が厳然とそこに感じ取れるものなのです。







 

プルメリア音楽教室

新宿渋谷池袋都立大三軒茶屋荻窪自由が丘高田馬場吉祥寺下北沢赤坂横浜秋葉原高円寺武蔵小杉中野代々木駒沢公園・センター南埼玉神奈川・千葉・その他200教室

 

初心者から音大受験まで。もちろんお子様、また大人の趣味として始められたい方にも、現役演奏家の講師陣が熱心に、丁寧にレッスンいたします。全てマンツーマンの充実した音楽の時間をお約束いたします。

ピアノクラシック・ポップス・弾き語りジャズ

バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス<クラシック・ポップス・ジャズ>

ボーカルクラッシック声楽ミュージカル・ポップス・ボイストレーニングシャンソン

クラリネットオーボエ
作曲・アレンジ法・編曲
トランペットフルート ・ピッコロ

ソルフェージュ旋律聴音・和声聴音楽典・和声学・音楽理論新曲視唱・初見奏

ドラム<ロック・ポップス>

ギター<アコースティックギター・エレクトリックギター>
ベース

DJ

  
 

 

 

音楽豆知識一覧